2008年11月25日火曜日

■散歩する母娘の姿に心が晴れる

 朝、何とも嫌な気分が抜けない。これではいけないと自転車に乗る。大通りを渡り線路を越えるとぱっと景色が明るくなる。どうしたんだろうと周りを見れば、これまで茂っていた銀杏の黄色い葉が、昨日の雨で半分以上散り落ちたせいだった。空が抜けるように広がり、足元は黄色い絨毯。そして。
 散歩している母娘の姿。その小さな娘さんが、散り落ちた銀杏の葉の中でも大きなものを一生懸命選びながら拾っている。よほどそれが嬉しいらしい。一枚拾うごとに母親ににっこり笑ってみせる。その姿が何ともいとおしく、それまで重たく私の心を覆っていた何かがすっと消える。
 誰かを怒る気持ち、誰かを恨んだり憎んだりする気持ちは、自分自身をひどく疲れさせる。そういう気持ちに囚われると、つい執着してそのことばかり考えずにはいられなくなる。よろしくない。喜怒哀楽の中でも怒は本当に、エネルギーを必要とする感情なのだなと痛感せずにはいられない。
 当分この件は棚上げにしておこうと肝に銘じる。エネルギーを浪費できるほど、まだ自分は回復していない。

 それにしてもいい天気だ。早朝空に波打っていた厚い雲は今はもうない。プランターの手入れでもしようか。

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